
毎日何気なく触れているマウスとキーボード。実は、手垢やホコリ、食べ物のカスなどで、想像以上に汚れていることをご存知ですか? これらの汚れは見た目が悪いだけでなく、衛生的にも問題があり、デバイスの故障や操作感の低下にも繋がることがあります。
この記事では、そんなマウスとキーボードを清潔に保つための正しい掃除方法をステップ・バイ・ステップで解説!さらに、掃除が捗るおすすめの便利グッズもご紹介します。定期的なメンテナンスで、快適で衛生的なPCライフを送りましょう!
なぜ掃除が必要?マウス・キーボードの汚れの原因とは
まずは、マウスやキーボードが汚れる主な原因を見ていきましょう。
- 手垢や皮脂: 直接手で触れるため、最も付着しやすい汚れです。
- ホコリや髪の毛: デスク周りのホコリや、作業中に落ちた髪の毛などが隙間に入り込みます。
- 食べカスや飲み物のこぼし跡: PC作業中に飲食をする習慣がある方は要注意!
- 細菌やウイルス: 手から移るだけでなく、咳やくしゃみなどで付着することも。特に複数人で共用するPCはリスクが高まります。
これらの汚れを放置すると、不快なだけでなく、キーの反応が悪くなったり、マウスのセンサーが誤作動を起こしたりする原因にもなります。
掃除を始める前の準備:安全第一!
掃除を始める前に、以下の準備を必ず行いましょう。
- PCの電源を切る: 安全のため、必ずシャットダウンしてください。
- デバイスの接続を外す:
- 有線マウス・キーボード:PCからUSBケーブルなどを抜きます。
- 無線マウス・キーボード:電池を抜くか、電源スイッチをオフにします。
- 用意するものリスト(基本編):

- マイクロファイバークロス: 2~3枚あると、乾拭き用・水拭き用と使い分けられて便利。
- エアダスター: 隙間のホコリを吹き飛ばすのに必須。
- 綿棒: 細かい部分の汚れ取りに。
- 無水エタノール または OA機器用クリーナー: 油汚れや除菌に効果的。ただし、使用する素材によっては変色や破損の恐れがあるため、目立たない場所で試してから使用してください。
- 柔らかいブラシ: 使わなくなった歯ブラシや、専用のクリーニングブラシなど。
- (キーボード用) キートップ引き抜き工具 (キープラー): 念入りに掃除する際に便利。必須ではありません。
【実践】マウスの正しい掃除方法
ステップ1:表面全体の拭き掃除
- 乾いたマイクロファイバークロスで、マウス全体のホコリや軽い汚れを優しく拭き取ります。
- 落ちにくい手垢や油汚れは、マイクロファイバークロスに少量のエタノールを含ませるか、固く絞った水拭き用のクロスで拭き取ります。直接液体を吹きかけるのは避けましょう。
- マウスホイールの周りやサイドボタンの隙間など、細かい部分は綿棒やブラシを使って汚れを掻き出します。
ステップ2:裏面の掃除
- マウスを裏返し、マウスソール(滑りを良くするパーツ)に付着したゴミや汚れを拭き取ります。
- 光学式やレーザー式マウスの場合、センサー部分にホコリが溜まっていることがあります。エアダスターでホコリを吹き飛ばすか、乾いた清潔な綿棒で優しく拭き取ります。センサー部分はデリケートなので、力を入れすぎないように注意してください。
ステップ3:無線マウスの追加チェック
無線マウスの場合は、電池ボックス内も確認し、液漏れやホコリがないかチェックしましょう。
【実践】キーボードの正しい掃除方法
キーボードは隙間が多く、汚れが溜まりやすい場所です。
ステップ1:表面のホコリとゴミの除去
- キーボードを逆さまにして軽く振り、大きなゴミやホコリを落とします。下に新聞紙などを敷いておくと後片付けが楽です。
- エアダスターを使って、キーの隙間に入り込んだホコリや細かいゴミを吹き飛ばします。
- キーとキーの間や、キートップの側面に付着したホコリをブラシで丁寧に掻き出します。
ステップ2:キートップの拭き掃除
- マイクロファイバークロスを固く絞り(水拭き、または少量のエタノールを含ませて)、キートップの表面を一つずつ丁寧に拭いていきます。印字が消えないように優しく拭くのがポイントです。
ステップ3:【念入り掃除】キートップを外して内部清掃 (※注意点あり)
より徹底的に掃除したい場合は、キートップを外して掃除します。
- キートップの取り外し:
- キートップ引き抜き工具(キープラー)を使って、キートップを垂直に引き抜きます。工具がない場合は、マイナスドライバーなどで慎重に外すこともできますが、キーや本体を傷つけないように注意が必要です。
- 注意点: 外す前にキー配列の写真を撮っておくと、元に戻す際に迷いません。また、スペースキーやShiftキーなど大きなキーは、針金状のスタビライザーが付いていることがあるため、構造を確認しながら慎重に外してください。無理に外すと破損の原因になります。メカニカルキーボード以外の薄型キーボード(パンタグラフ式など)は、キートップが外せない、または外しにくい構造になっていることが多いので、無理は禁物です。
- キートップの洗浄:
- 外したキートップは、ぬるま湯に少量の中性洗剤を溶かした液に浸け置き洗いするか、一つずつ丁寧に拭き掃除します。
- 洗浄後は、完全に乾燥させてから元に戻します。水分が残っていると故障の原因になります。
- キーボード本体の清掃:
- キートップを外した状態のキーボード本体は、エアダスターやブラシで内部のゴミを徹底的に取り除きます。
- 固く絞ったクロスで、手の届く範囲の汚れを拭き取ります。
ステップ4:仕上げ
掃除が終わったら、キーボードのケーブルや接続部分に異常がないか確認しましょう。
掃除の頻度と注意点
- 掃除の頻度:
- 軽い拭き掃除: 週に1回程度
- 念入りな掃除: 月に1回~半年に1回程度(使用頻度や汚れ具合による)
- 注意点:
- 液体は禁物: マウスやキーボードに直接液体をスプレーしたり、大量の水で濡らしたりしないでください。内部に液体が侵入すると故障の原因になります。
- 優しく扱う: 強くこすりすぎると、キートップの印字が消えたり、表面が傷ついたりすることがあります。
- 薬剤の確認: 洗剤やアルコール類を使用する場合は、必ずマウスやキーボードの素材に対応しているか確認してください。不明な場合は、目立たない部分で試してから全体に使用しましょう。
- 完全乾燥: 水拭きや洗浄を行った場合は、部品が完全に乾燥したことを確認してからPCに接続し、電源を入れてください。
おすすめ!お掃除お役立ちグッズ紹介
日々の掃除や念入りな掃除をサポートしてくれる便利なグッズをご紹介します。
1. エアダスター (缶タイプ / 電動タイプ)
キーの隙間やマウスセンサー部分のホコリを一気に吹き飛ばせます。逆さ噴射OKタイプや、繰り返し使える電動タイプも人気です。
エレコム エアダスター ECO (AD-ECOM)
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- サンワサプライ 充電式電動エアダスター (CD-ADE1BK)
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2. キーボード掃除ブラシ / クリーニングブラシセット
細かい隙間のホコリを掻き出すのに便利。硬さの異なるブラシがセットになったものや、静電気除去機能付きのものもあります。
カクセー(Kakusee) モバイルクリーナー 7in1 多機能クリーニングツール イヤホンクリーニング キーボード掃除 MC-07
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3. マイクロファイバークロス
吸水性・速乾性に優れ、細かな汚れもしっかりキャッチ。PC周りだけでなく、様々な場所の掃除に活躍します。
Amazonベーシック マイクロファイバークリーニングクロス (24枚入)
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4. OAウェットティッシュ / クリーニングスプレー
手軽に使えるウェットティッシュタイプや、スプレーして拭き取るクリーナー液。除菌効果や帯電防止効果があるものを選ぶとより良いでしょう。
エレコム OAウェットティッシュ ボトルタイプ (WC-DP110N4)
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5. キートップ引き抜き工具 (キープラー)
メカニカルキーボードなどのキートップを安全かつ簡単に取り外すための専用工具。様々な形状があります。
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6. 【番外編】クリーニングスライム / ジェル
キーボードの隙間などに押し付けて使うジェル状のクリーナー。ホコリやゴミを吸着して取り除きます。遊び心もあって楽しいですが、品質の低いものはベタつきが残る場合もあるので注意。
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まとめ:こまめな掃除で快適なPC環境をキープ!
マウスやキーボードは、私たちが毎日直接触れる大切なIT機器です。定期的な掃除を習慣にすることで、見た目がキレイになるだけでなく、衛生的で、デバイス自体の寿命を延ばすことにも繋がります。
今回ご紹介した正しい掃除方法と便利なグッズを活用して、気持ちの良い、快適なPCライフを送りましょう!