
「マウス操作で手首が疲れる…」「デスクのスペースが狭い…」そんな悩みを抱えていませんか? もしかしたら、その解決策は「トラックボールマウス」かもしれません。
この記事では、トラックボールマウスの基本的な知識から、メリット・デメリット、選び方のポイント、そしておすすめのモデルまで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。特に、腱鞘炎の予防に繋がる可能性についても触れていきますので、長時間のPC作業で手首の負担を感じている方は必見です!
トラックボールマウスとは? 普通のマウスとの違い

トラックボールマウスとは、マウス本体を動かすのではなく、本体に搭載されたボールを指や手のひらで回転させてカーソルを操作するマウスのことです。一般的なマウスが本体を机上で滑らせて操作するのに対し、トラックボールマウスは本体を固定したまま使えるのが最大の特徴です。
トラックボールマウスのメリット・デメリット
メリット
- 手首や肩への負担が少ない: マウス本体を動かさないため、手首や腕、肩への負担を軽減できると言われています。腱鞘炎の予防や、すでに症状がある方にも選ばれることがあります。
- 省スペースで使える: マウスを滑らせるスペースが不要なので、狭いデスクの上でも快適に操作できます。
- 精密な操作が可能(慣れれば): ボールの細かな動きでカーソルを操作できるため、慣れると非常に精密なポインティングが可能です。
- マウスパッドが不要: 本体を動かさないので、マウスパッドは基本的に必要ありません。
- どこでも使える: 机の上だけでなく、膝の上など不安定な場所でも操作可能です。
デメリット
- 慣れが必要: 一般的なマウスとは操作感が大きく異なるため、最初は戸惑うかもしれません。慣れるまで少し時間が必要です。
- 細かい作業には練習が必要な場合も: 特にドラッグ&ドロップなどの操作は、ボール操作とクリックを同時に行うため、慣れが必要です。
- 定期的なボールの清掃: ボールとそれを支える部分にホコリや手の皮脂が溜まりやすいため、定期的な清掃が必要です。
- 製品の選択肢が通常のマウスより少ない: 一般的なマウスに比べると、製品の種類はまだ少ない傾向にあります。
トラックボールマウスの選び方:5つのポイント
1. 操作タイプで選ぶ
トラックボールマウスは、ボールを操作する指によっていくつかのタイプに分けられます。
- 親指操作タイプ:
- 特徴:本体を握り込むように持ち、親指でボールを操作します。比較的一般的なマウスに近い感覚で使えるため、初心者にもおすすめです。
- 向いている作業:一般的なブラウジング、資料作成など。
- 人差し指・中指操作タイプ:
- 特徴:人差し指や中指でボールを操作します。ボールが大きく、より精密な操作がしやすいと言われています。
- 向いている作業:CAD、グラフィックデザインなど、細かなカーソルコントロールが求められる作業。
- 手のひら操作タイプ:
- 特徴:大型のボールを手のひら全体で包み込むように操作します。ダイナミックな操作感があります。
2. 接続方法で選ぶ
- 有線接続 (USB):
- メリット:安定した接続、電池切れの心配なし、比較的安価なモデルが多い。
- デメリット:ケーブルが邪魔になることがある。
- 無線接続 (USBレシーバー / Bluetooth):
- メリット:ケーブルレスで取り回しが良い、デスク周りがスッキリする。
- デメリット:電池交換や充電が必要、有線に比べると価格が高めになる傾向、接続が不安定になる可能性がゼロではない。
3. ボールのサイズで選ぶ
ボールのサイズは操作感に大きく影響します。
- 小さいボール: 細かい操作がしやすく、指の移動範囲が小さくて済みます。
- 大きいボール: 一度の操作でカーソルを大きく動かせ、安定した操作感があります。
一般的に、親指操作タイプは小さめ~中くらい、人差し指・中指操作タイプは大きめのボールが搭載されていることが多いです。
4. ボタンの数と機能で選ぶ
左右のクリックボタン以外にも、「進む」「戻る」ボタンや、ホイールのチルト機能(左右スクロール)、dpi切り替えボタン、カスタマイズ可能なファンクションボタンなどを搭載したモデルがあります。自分の作業内容に合わせて必要な機能があるか確認しましょう。
5. メンテナンスのしやすさで選ぶ
ボールは取り外して清掃できるものがほとんどですが、取り外しのしやすさもチェックポイントです。簡単にボールを取り外せるモデルなら、手軽にメンテナンスできます。
おすすめトラックボールマウス紹介
ここでは、人気のトラックボールマウスをタイプ別にいくつかご紹介します。
【親指操作タイプ】初めての方にもおすすめ!
Logicool (ロジクール) M575S ワイヤレス トラックボールマウス
- 特徴: 定番の親指操作モデル。握りやすいエルゴノミック形状で、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力です。単三形乾電池1本で最大24ヶ月(USBレシーバー使用時)の長電池寿命も嬉しいポイント。
- 接続方法: Bluetooth / USBレシーバー
- ボールサイズ: 中
- こんな方におすすめ: トラックボール初心者、長時間のデスクワークをする方。
【人差し指操作タイプ】精密な作業を求める方に!
Kensington (ケンジントン) ExpertMouse Wireless Trackball (K72359JP)
- 特徴: 大玉のボールを人差し指や中指で操作するプロフェッショナル向けのモデル。4つのカスタマイズ可能なボタンとスクロールリングを搭載し、作業効率を大幅に向上させます。付属のパームレストで快適性もアップ。
- 接続方法: Bluetooth / USBレシーバー
- ボールサイズ: 大 (55mm)
- こんな方におすすめ: CADオペレーター、デザイナーなど精密なカーソル操作が求められる方、カスタマイズ性を重視する方。
ELECOM (エレコム) トラックボールマウス 人差し指操作タイプ DEFT PRO (M-DPT1MRXBK)
- 特徴: 人差し指操作タイプでありながら、多彩な8ボタンとチルトホイールを搭載した高機能モデル。ゲーミンググレードの高性能光学式センサーを採用し、ポインター追従性も抜群です。有線、無線(USBレシーバー)、Bluetoothの3つの接続方式に対応しているのも便利。
- 接続方法: 有線 / Bluetooth / USBレシーバー
- ボールサイズ: 中
- こんな方におすすめ: 多機能性を求める方、ゲームにも使用したい方、複数のデバイスで使い分けたい方。
トラックボールマウスは腱鞘炎予防になる?
トラックボールマウスが腱鞘炎の予防に「必ずなる」と医学的に断言することはできません。しかし、一般的なマウス操作に比べて手首や腕を大きく動かす必要がないため、手首への負担を軽減する可能性は十分に考えられます。
特に、マウスを前後左右に動かす動作や、手首をひねる動作が少ないため、腱や筋肉にかかる負荷が分散されやすいと言われています。
ただし、トラックボールマウスを使用していても、長時間同じ姿勢で作業を続けたり、指に力を入れすぎたりすると、別の部分に負担がかかる可能性もあります。大切なのは、正しい姿勢を保ち、適度な休憩を挟むことです。
もしすでに手首に痛みや違和感がある場合は、自己判断せずに専門医に相談することをおすすめします。
まとめ:自分にぴったりのトラックボールマウスを見つけよう!
トラックボールマウスは、慣れが必要なものの、手首への負担軽減や省スペース性など、多くのメリットがある魅力的な入力デバイスです。
- 手首の疲れを感じている
- デスクを広く使いたい
- より精密なカーソル操作をしたい
上記のような方には、ぜひ一度トラックボールマウスを試していただきたいです。
この記事で紹介した選び方のポイントやおすすめモデルを参考に、あなたにぴったりの一台を見つけて、より快適なPCライフを手に入れてくださいね!