
よく耳にする「ゲーミングマウス」や「ゲーミングキーボード」。なんとなく「ゲーム用のすごいヤツ?」というイメージはあるけれど、普通の製品と具体的に何が違うのか、どうやって選べばいいのか、よくわからない…というゲーム初心者の方も多いのではないでしょうか?
「ゲームをもっと楽しみたい!」「もっと上手くなりたい!」そんなあなたの想いを強力にバックアップしてくれるのが、ゲーミングデバイスです。
この記事では、ゲーミングデバイスの基本的な知識から、普通の製品との決定的な違い、そして初心者さんが自分にピッタリのゲーミングマウス・キーボードを選ぶための超入門ポイントまで、わかりやすく徹底解説します! これを読めば、あなたもゲーミングデバイスの世界に安心して足を踏み出せるはずです!
そもそも「ゲーミングデバイス」とは?普通の製品との大きな違い
まず、「ゲーミングデバイス」とは一体何なのでしょうか?
簡単に言うと、ゲームプレイをより快適に、より有利に、そしてより楽しくするために特化して設計・開発されたパソコンの周辺機器のことです。マウスやキーボードの他にも、ヘッドセット、モニター、マウスパッドなど様々な種類があります。
では、普通の製品と比べて、具体的に何が違うのでしょうか?主なポイントは以下の通りです。
- 応答速度と精度がケタ違い!
ゲームでは一瞬の判断や操作が勝敗を分けます。ゲーミングデバイスは、一般的な製品よりもはるかに速い応答速度と高い精度を追求して作られています。マウスならカーソルの動きの滑らかさや正確さ、キーボードならキー入力の反応速度などがこれにあたります。 - 激しい操作にも耐えるタフな耐久性!
ゲーム中はマウスを激しく振ったり、キーを連打したりと、デバイスに大きな負荷がかかります。ゲーミングデバイスは、そうした過酷な使用状況にも耐えられるよう、頑丈な素材や高耐久のパーツが使われています。 - 自分好みにカスタマイズ可能!
多くのゲーミングデバイスには、ボタンの機能割り当てを変更したり、一連の操作をワンボタンで実行できる「マクロ機能」を登録したり、LEDライティングの色やパターンを自由に変えたりできるカスタマイズ機能が搭載されています。 - モチベーションを上げるデザイン!
近未来的でシャープなデザインや、鮮やかなRGBライティングなど、見た目のカッコよさもゲーミングデバイスの大きな特徴。お気に入りのデザインのデバイスは、ゲームへのモチベーションも高めてくれます。 - 価格はちょっとお高め?
高機能・高性能な分、一般的な製品に比べると価格が高くなる傾向があります。しかし、最近では初心者でも手が出しやすいエントリーモデルも増えています。
ゲーマーたちがゲーミングデバイスを選ぶのは、単に「カッコいいから」だけではありません。より快適な操作感、キャラクターコントロールの精度向上、そして競技シーンでのわずかなアドバンテージを得るために、彼らにとって必要不可欠な「武器」であり「相棒」なのです。
ゲーミングマウスの世界:何が違う?選び方のポイント

まずは、ゲームの照準合わせ(エイム)やキャラクター移動など、直感的な操作を担う「ゲーミングマウス」から見ていきましょう。
普通のマウスとの具体的な違い
- 高いDPIとDPI調整機能:
DPIとはマウスの感度を示す数値。数値が高いほど、マウスを少し動かすだけでカーソルが大きく移動します。ゲーミングマウスは非常に高いDPIに対応し、さらにゲーム中や作業内容に合わせてDPIを数段階に切り替えられるボタンが付いていることが多いです。 - 高いポーリングレート:
ポーリングレートとは、マウスがパソコンに情報を送信する頻度のこと。数値が高いほど、マウスの動きがよりリアルタイムにPCに伝わり、遅延の少ない滑らかな操作感を得られます。 - たくさんのボタン(多ボタンマウス):
左右クリック、ホイール以外にも、親指で操作できるサイドボタンなどが複数搭載されています。これらのボタンにゲーム内のスキルやアイテム使用などを割り当てることで、キーボードに手を伸ばすことなく瞬時にアクションを起こせます。 - 軽さへの追求、または重量調整機能:
特に素早いマウス操作が求められるFPSなどのゲームでは、軽いマウスが好まれます。一方で、自分の好みの重さに調整できる「ウェイト調整機能」が付いたモデルもあります。 - 特殊な形状と素材:
長時間握っていても疲れにくいように、人間工学に基づいて設計されたエルゴノミクスデザインや、汗をかいても滑りにくい表面加工が施されているモデルが多いです。 - 高性能センサー:
より正確なトラッキング性能はもちろん、マウスを持ち上げた際にセンサーが反応しなくなる距離(リフトオフディスタンス:LOD)を調整できるなど、細かなチューニングが可能な高性能センサーを搭載しています。
【初心者向け】ゲーミングマウス選びの3つのポイント
- 握りやすさ(形状・サイズ)を最優先!
どんなに高機能でも、自分の手に合わないマウスは宝の持ち腐れ。まずは家電量販店などで実際に触ってみて、自然に握れるか、ボタンは押しやすいかを確認しましょう。主な持ち方には「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」があります。 - プレイしたいゲームジャンルを意識しよう!
- FPS (一人称視点シューティング): 敵に正確に照準を合わせるため、軽量で高精度なセンサー、シンプルなボタン構成のマウスが好まれます。
- MMO/MOBA (多人数参加型オンラインゲーム/マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ): 多くのスキルやアイテムを瞬時に使うため、サイドボタンが多い多ボタンマウスが便利です。
- 有線か無線か?予算は?
- 接続方式: かつては安定性と低遅延で有線が主流でしたが、最近はゲーミンググレードの無線技術も進化し、プロでも無線を選ぶ人が増えています。取り回しの良さをとるか、電池切れの心配がない安定性をとるか、好みで選びましょう。
- 予算: 初めてのゲーミングマウスなら、5,000円~10,000円程度のエントリーモデルから試してみるのがおすすめです。
おすすめ初心者向けゲーミングマウス
1. Logicool G (ロジクール G) G203 LIGHTSYNC
- 特徴: シンプルでクラシックなデザインながら、ゲーミンググレードのセンサーとカスタマイズ可能なRGBライティングを搭載。コストパフォーマンスに優れ、多くのゲーマーに愛用されています。
- 価格帯: G203: 3,000円~4,000円程度
(画像・リンクはAmazon.co.jpのものです。)
2. Razer (レイザー) DeathAdder Essential
- 特徴: 世界的に人気の高いDeathAdderシリーズのエルゴノミック形状を受け継ぐエントリーモデル。確かなセンサー性能と耐久性を備え、FPSゲーマーにもおすすめです。
- 価格帯: 3,000円~4,000円程度
(画像・リンクはAmazon.co.jpのものです。カラーバリエーションあり)
ゲーミングキーボードの世界:何が違う?選び方のポイント

次に、キャラクターの移動やコマンド入力など、あらゆる操作の基本となる「ゲーミングキーボード」を見ていきましょう。
普通のキーボードとの具体的な違い
- メカニカルスイッチ採用が主流:
ゲーミングキーボードの多くは「メカニカルスイッチ」という特殊なキースイッチを採用しています。スイッチの種類(通称「軸」:赤軸、青軸、茶軸など)によって、押したときの感触(打鍵感)や音が大きく異なり、高い耐久性と優れた応答速度も特徴です。 - Nキーロールオーバー&アンチゴースト:
「Nキーロールオーバー」とは、複数のキーを同時に押しても全て認識される機能のこと。「アンチゴースト」は、特定のキーを複数押した際に誤った別のキーが入力されるのを防ぐ機能です。これにより、複雑なコマンド入力も正確に行えます。 - マクロ機能:
一連のキー操作(コンボ技など)を記録し、1つのキーを押すだけで実行できるようにする機能です。 - カスタマイズ可能なRGBライティング:
キーごとに色を変えたり、光り方を変えたりできる派手なライティング機能は、ゲーミングキーボードの象徴とも言えます。見た目のカッコよさだけでなく、特定のキーを目立たせる実用的な使い方も。 - Windowsキーロック機能:
ゲーム中に誤ってWindowsキーを押してしまい、ゲーム画面が中断されるのを防ぐ機能です。
【初心者向け】ゲーミングキーボード選びの3つのポイント
- 打鍵感が命!キースイッチの種類を知ろう!
- メカニカルキーボード: 主流。まずは代表的な軸の特徴を覚えましょう。
- 赤軸: スムーズな押し心地で、比較的静か。軽い力で入力できるため、FPSなど素早い反応が求められるゲーム向き。
- 青軸: 「カチッ」という明確なクリック感と打鍵音が特徴。タイピングしている実感が欲しい人向け。音は大きめ。
- 茶軸: 赤軸と青軸の中間のような、軽いクリック感。打鍵音も比較的抑えめ。バランスが良く、初めてのメカニカルにおすすめ。
- メンブレンキーボード: 一般的なキーボードに多いタイプ。安価なモデルに多いですが、ゲーミング向けにチューニングされた製品もあります。打鍵感は柔らかめ。
- 可能であれば店頭で試し打ちして、自分好みの打鍵感を見つけるのがベストです。
- メカニカルキーボード: 主流。まずは代表的な軸の特徴を覚えましょう。
- サイズを選ぼう!フルサイズ?テンキーレス?
- フルサイズ:テンキー(数字キーパッド)が付いた標準的な大きさ。
- テンキーレス: テンキーがない分コンパクト。マウスを動かすスペースを広く取れます。FPSゲーマーに人気。
- コンパクト (60%キーボードなど): さらに小型化し、ファンクションキーや矢印キーなども省略されているもの。デスクを極限まで広く使いたい人向け。
- 予算と相談!
メカニカルキーボードは高価なものが多いですが、最近は1万円以下で買えるエントリーモデルも増えています。メンブレンタイプならさらに安価な選択肢もあります。
おすすめ初心者向けゲーミングキーボード
1. Logicool G (ロジクール G) G213 Prodigy RGBゲーミングキーボード
- 特徴: メンブレン方式ながら、メカニカルキーボードに近い打鍵感と応答性を実現した「Mech-Domeキー」を採用。RGBライティングやパームレストも備え、価格も手頃な入門機。
- キータイプ: メンブレン (Mech-Dome)
- 価格帯: 6,000円~8,000円程度
(画像・リンクはAmazon.co.jpのものです。)
2. Razer (レイザー) Ornata V3 X JP メンブレン ゲーミングキーボード
- 特徴: ソフトな打鍵感のメンブレンキーを採用しつつ、Razer Chroma RGBによるライティングやカスタマイズ機能に対応。防滴設計も嬉しいポイント。
- キータイプ: メンブレン
- 価格帯: 6,000円~7,000円程度
(画像・リンクはAmazon.co.jpのものです。)
3. HyperX (ハイパーエックス) Alloy Origins Core RGB メカニカルゲーミングキーボード (テンキーレス)
- 特徴: 航空機グレードのアルミボディによる高い耐久性と、コンパクトなテンキーレスデザインが魅力。HyperX独自のメカニカルスイッチを採用し、滑らかな打鍵感とRGBライティングを楽しめます。
- キータイプ: メカニカル (HyperXスイッチ)
- 価格帯: 10,000円~15,000円程度
(画像・リンクはAmazon.co.jpのものです。軸の種類を選べます)
ゲーミングデバイスはゲーム以外でも使えるの?
「ゲーミング」と名前が付いていますが、もちろんゲーム以外の用途でも使えます!
- ゲーミングマウス: 高いDPIや多ボタンは、細かい画像編集作業や、普段のブラウジング作業の効率アップにも繋がります。
- ゲーミングキーボード: メカニカルキーボードの快適な打鍵感は、長時間のプログラミングや文章作成にも適しています。高い耐久性も魅力です。
ただし、派手なデザインや光るライティングが、職場などの環境では気になる場合もあるかもしれません。ライティングをオフにできるモデルや、比較的シンプルなデザインの製品を選ぶと良いでしょう。
まとめ:お気に入りのデバイスで、最高のゲーム体験を!
ゲーミングマウスやゲーミングキーボードは、単なる入力機器ではなく、あなたのゲーム体験を格段に向上させてくれる「特別な相棒」です。
普通の製品との違いをしっかり理解し、自分のプレイスタイルや好きなゲーム、そして予算に合わせて最適な一台を選び出すことが大切です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事で紹介したポイントを参考に、まずはエントリーモデルから試してみてはいかがでしょうか? きっと、今までとは違う操作感、没入感に驚くはずです。
さあ、あなたもゲーミングデバイスを手に入れて、最高のゲームライフをスタートしましょう!